ビリーザトナカイができるまで<その2>下絵〜切る(1)

 

10月の刊行に向けてただいま制作真っ最中の「ビリーザトナカイ」。

いったいどんな、きりえクリスマスブックになるのでしょう?

作者の、きりえや高木亮さんの制作現場にお邪魔して、
その制作過程を何回かに分けて、高木さんのコメント付きで紹介していきます!
ぜひご覧ください。

 

<その2>は、下絵〜切る(1) です。

前回、ラフがUPした絵柄、その下絵に取りかかります。

「ラフのレイアウトを実寸大に拡大し、鉛筆、筆ペンなどで下絵を描きます。
白黒に分けた下絵を完成させた時点で、どこを切るかはほぼ全て決まります。」(高木さん)

最終的にはカラーの作品になりますが、この段階では、白黒だけに分けて進めていくようですね。

下絵

下絵

ラフの段階では、おぼろげに見えていた全体像が一気に見えてきましたね。

手前には、バイクに乗ったグループが、そして奥の空にはビリーとサンタが飛んでいます!

そして、いよいよ「切る」段階に入ります。

「完成した下絵、または下絵のコピーを黒い紙に重ねて固定。二枚重ねの状態で線に囲まれた白い部分をカッターで切り抜いて行きます。」(高木さん)

切る<1>

切る<1>

「今回は下絵コピーを使用しています。色を薄く出しているのは切った線を見えやすくするためです。」(高木さん)

こんな状態から始まるんですね。たしかに下絵より絵柄が薄くなっています。そして下絵にはなかった赤い線が描き加えられています。

「あとから描き込んだ、下絵にはない赤い線は切っている最中に作品がバラバラになることを防ぐ『橋』のアタリです。。切るときはここをつなげておき、完成後仕上げの段階で取り除くことになります。」(高木さん)

この「橋」でどこを結ぶのかが、うまく切り進めていく上でのポイントのようですね。

 

次回は、<その3>切る(2)〜(3) を紹介します!

お楽しみに。

「ビリーザトナカイ」「ビリーザトナカイ2」は2013年10月刊行予定です。

 

 

 

 

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